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2019.11.27溶接topics

溶接屋になるには?溶接職人になるまでのロードマップを紹介

目次

■溶接職人になるには?

  • 溶接職人とは
  • 溶接の仕事内容
  • 実際に溶接職人になるためには

■公共職業訓練校で勉強
■溶接の資格を取得
■溶接会社に入社して腕を磨く
■まとめ

 

 

 

溶接屋になるには?溶接職人になるまでのロードマップを紹介

溶接職人になるためには様々な方法があります。本記事では、溶接の仕事内容を理解し、実際に溶接職人になるための3つの方法を詳しく解説します。また、具体的に公共職業訓練を行える施設や溶接職人に必要な取得できる資格についても併せてご紹介しますの参考にしてください。

溶接職人になるには?

溶接職人になるための方法としては様々な手段があります。こちらでは、溶接職人に関する知識を深めるとともに、溶接職人になるための方法を詳しく解説します。

溶接職人とは

「溶接職人」とは、二つ以上の材料を接合するために、熱を加えて溶かし繋げる接合方法である「溶接」の技術を使って仕事を行う職人のことです。溶接職人が行う技術には、大きく分けると以下の3つの方法があります。

  •  融接:電気や火などの熱で材料を溶かして接合をする方法。
  •  圧接:材料に熱を加えることなく圧力のみで接合をする方法。
  •  ろう接:材料には直接的には熱を加えることなく、柔らかい金属を利用して接合する方法。

溶接の仕事内容

溶接職人が行う仕事内容は、主に機械部品の製造・加工となり、溶接職人としての技術が高まれば、大きな部品の作業を行うことも可能になります。溶接職人が行う作業工程を大きく分けると以下の3つの工程に分けることができます。

  1. 設計
  2. 加工
  3. 製造

実際に溶接職人になるためには

溶接職人は、電気や火の熱を使って複数の材料を溶接し、1つの材料へと加工するという作業を行うために必要な機材や、使用する材料などの専門的な知識が必要となります。また、専門的な知識を取得しただけでは良い仕事はできず、知識とともに高度な技術力が求められます。溶接職人として働くためには、大きく分けて以下の3つの方法があります。もちろん他の方法でも溶接職人として働くことが出来ますが、概ね以下3つの方法で溶接職人として仕事をする事ができます。

  •  公共職業訓練校で勉強
  •  溶接の資格を取得
  •  溶接会社入社して腕を磨く

次項からこれら3つの手段を1つずつ詳しく解説します。

 

 

公共職業訓練校で勉強

「新しい技術を取得したい」「資格を取得して就職したい」などのように、就職に必要な知識・技能を取得するために職業訓練という制度があり、職業訓練は以下の2つに分かれます。

  1.  求職者支援訓練
  2.  公共職業訓練

 

・求職者支援訓練

求職者支援訓練とは、求職者支援制度で行われる受講料が無料の職業訓練のことをいいます。求職者支援制度は、雇用保険を受給できない人が、職業訓練を実施することによるスキルアップを通じて早期就職を実現するために、国が支援するシステムです。

求職者支援制度の対象となる人は、以下のような人が対象となります。

  1. ハローワークに求職の申し込みをしていること
  2. 雇用保険被保険者及び雇用保険受給資格者でないこと
  3. 労働の意思と能力があること
  4. 職業訓練などの支援を行う必要があるとハローワークが認めたこと

訓練コースは、「基礎コース」と、「実践コース」があり、訓練期間は、「基礎コース」が2ヵ月から4ヵ月、「実践コース」が3ヵ月から6ヵ月となっています。

 

・公共職業訓練

公共職業訓練とは、国または都道府県が主体となって実施されている、施設内訓練と民間教育訓練機関などに委託して実施される委託訓練があります。国または都道府県が主体となって実施されているとはなっているものの、訓練の受講や申し込みは住所地を管轄するハローワークで行うことができます。公共職業訓練を受講できる対象者は、主に雇用保険を受給している求職者の人を中心に対象としており、就職に必要な技能や知識を習得するための訓練を実施しています。また、その他にも就職をするために積極的に就職活動している人に関しても受講することが可能となっています。公共職業訓練を受講するための受講料に関しては、有料・無料のコースがあり、一定の要件に該当すれば受講費が免除される場合がありますので、一度、ハローワークで確認することも重要になります。公共職業訓練におけるカリキュラムとしては、材料力学や製図、溶接法や測定法などに対する内容を科目ごとに学びます。また、実習として、溶接機の使い方や、手作業での溶接、機械を使った溶接についても実際の実技を行います。以下に【大阪】【埼玉】【東京】の公共職業訓練を行える施設を紹介します。

【大阪】

施設名 住所
ポリテクセンター関西 大阪府摂津市三島1-2-1
北大阪高等職業技術専門校 枚方市津田山手2-11-40
東大阪高等職業技術専門校 東大阪市菱江6-9-10
南大阪高等職業技術専門校 和泉市テクノステージ2-3-5
夕陽丘高等職業技術専門校 天王寺区上汐4-4-1
大阪障害者職業能力開発校 堺市南区城山台5-1-3

【埼玉】

施設名 住所
中央高等技術専門校 上尾市戸崎975
川口高等技術専門校 川口市青木4-4-22
川越高等技術専門校 川越市並木572-1
熊谷高等技術専門校 熊谷市新堀新田522
熊谷高等技術専門校秩父分校 秩父市上町3-31-7
春日部高等技術専門校 春日部市下大増新田61-1
職業能力開発センター さいたま市北区櫛引町2-499-11

【東京】

施設名 住所
中央・城北職業能力開発センター 文京区後楽1-9-5
中央・城北職業能力開発センター高年齢者校 千代田区飯田橋3-10-3東京しごとセンター10~12階
中央・城北職業能力開発センター 板橋校 板橋区舟渡2-2-1
中央・城北職業能力開発センター赤羽校 北区西が丘3-7-8
城南職業能力開発センター 品川区東品川3-31-16
城南職業能力開発センター大田校 大田区本羽田3-4-30
城東職業能力開発センター 足立区綾瀬5-6-1
城東職業能力開発センター 江戸川校 江戸川区中央2-31-27
城東職業能力開発センター台東分校 台東区花川戸1-14-16
多摩職業能力開発センター 昭島市東町3-6-33
多摩職業能力開発センター八王子校 八王子市台町1-11-1
多摩職業能力開発センター府中校 府中市南町4-37-2
東京障害者職業能力開発校 小平市小川西町2-34-1

上記のような公共職業訓練を行うことにより、溶接職人として働くことができます。また公共の職業訓練校以外でも民間の専門学校や鉄鋼会社などで短期的な研修を開催している事もあります。自分自身にあった学習の場をみつけてください。

 

 

溶接の資格を取得

公共職業訓練にて溶接に対する専門的知識を取得する方法もありますが、その他にも溶接に関する資格を取得し専門的知識を取得する方法があります。溶接職人になるために資格の取得は必須ではありませんが、就職してから資格を取得することにより更なるスキルアップにつなげることができます。溶接に関する資格については、日本溶接協会が関与しておりJIS・WESなどの検定試験規格にもとづいて評価試験を全国各地で行い、資格認証しています。以下に主な溶接に関する資格を紹介します。

資格の名称 資格概要

 

アーク溶接

高温で強い光を発するアークを利用して金属同士をつなぎ合わせる溶接のことをいいます。

 

ガス溶接技能者

酸素、アルゴン、窒素、可燃性ガスなどを使用して、金属の加工、切断、溶接を中心に作業します。

 

ガス溶接技能講習

可燃性のガスと酸素を使用して、金属の溶接や加熱などを行うために必要な講習となります。

 

ガス溶接作業主任者

アセチレン溶接、ガス集合溶接装置を使用した金属の溶接・切断・加熱の作業を行う時に、それらに対しての決定・指揮を任されます。

 

ボイラー溶接士

溶接の作業によって作られたボイラーや、第1種圧力容器の製造や改造などを行うことができる資格です。

 

アルミニウム溶接技能者

アルミニウム合金の溶接を行うことができる資格です。PC工法溶接技能者 溶接を行うために必要な工事計画、進行、記録書の作成や、PC工法における溶接工事の管理を行い、溶接管理者の向上を目的とする資格です。

 

溶接管理技能者

溶接施工を行う溶接技能者への指導と、溶接関連作業の指導とを行う指導者として必要となる資格です。

 

溶接作業指導者

溶接やその関連作業の指導・監督と、溶接管理技術者をサポートするための資格です。

 

次に資格の難易度を初級・中級・上級の3段階に分けて紹介します。

1.初級

  •  ガス溶接技能者
  •  アーク溶接作業者

上記の2つの資格に関しては、2日間に渡る学科講習と実技講習の技能講習を受け、修了試験に合格すれば現場の作業をすることができます。合格率は非常に高くほぼ100%で合格すると言われています。2つの資格はどちらも他の溶接の資格を取得する時にも役に立ち、更に難易度としては低いため、初めて資格にチャレンジする人にはオススメの資格となっています。

 

2.中級

  •  アルミニウム溶接技能者
  •  溶接管理技術者

「アルミニウム溶接技能者」を取得するためには記述試験を行うだけではなく、専門機材を使用するなどの実技試験も合わせて合否の判定となります。「溶接管理技術者」は、特別級・1級・2級の3つに分類されており、難易度に関してもそれに伴い変わってくるため、自分自身の現在の知識に合わせた級を受験するようにしましょう。

 

3.上級

  •  溶接管理技術者
  •  溶接作業指導者

「ガス溶接作業主任者」や「溶接作業指導者」は、技能者や作業者の発展的な資格となります。どちらの資格に関しても3年以上の実務経験が必要となっており、年齢制限などの取得条件が設けられているため受験する際は注意が必要です。これらのように溶接に関わる資格は多くなりますが、まずは初級の「ガス溶接技能者」もしくは「アーク溶接作業者」を取得することがおすすめです。

 

 

溶接会社に入社して腕を磨く

溶接職人として働くためには公共職業訓練を受ける方法や、溶接に関連する資格の取得の方法を解説しましたが、直接溶接会社に入社して腕を磨く方法もあります。高校卒や大学卒で溶接会社に入社して希望が通れば、その会社の中で職人の下について溶接について知識や実技を学ぶことが可能です。このように全く未経験の場合でも溶接の技術を高めていくことはできますが、そのような場合は研修内容でOJT(現任訓練)として人材を募集している企業がおすすめです。OJTとは、企業内教育の方法で、従業員に職場で実務を経験させて技術を学ばせる方法をいいます。JTで教育を進める場合は、いきなり溶接の訓練を行うのではなく、ほとんどの場合は、溶接職人のサポート役として仕事を行います。このような経験を積み重ねていくことで未経験者の社員は職場で教育を受け、少しずつ溶接の技術を習得していき、数年後に一人前の溶接職人として働くことになります。また、溶接職人の単価は種類や難度によって、それぞれ違ってきます。そのため、技術があればある程、多岐に渡り仕事を行うことができ、自動車の部品や船の溶接から精密機器まで行うことができます。危険が伴い、かつ高度な技術を持っている溶接職人であれば中には年収が1000万円以上もらえることも可能です。実際に溶接会社で働くための求人の件数は非常に多く、未経験でも就職可能な求人も多数掲載されています。溶接職人の平均年収は、435~482万円となっており、月収では約29万円となっています。年収は以下のように役職によって変わってきます。あくまでも一例として参考にしてください。

  •  見習い溶接工:年収300万円~
  •  ベテラン溶接職人:年収650万円~800万円
  •  独立親方クラスの溶接職人:750万円~1000万円以上

 

 

まとめ

本記事では、溶接職人についてや、取得できる資格の種類、公共訓練校の詳細などについて解説をしました。溶接職人になるための方法はたくさんありますので、自分にあった方法をみつけてください。

 

【溶接職人とは】

  •  二つ以上の材料を接合するために、熱を加えて溶かし繋げる接合方法である「溶接」の技術を使って仕事を行う職人のこと。

【溶接職人になるための3つの方法】

  1.  公共職業訓練校で勉強
  2.  溶接の資格を取得
  3.  溶接会社に入社して腕を磨く

溶接の資格を取得する場合は溶接に関する資格は非常に数多く存在するため、まずは難易度の低い資格から取得する事がすすめられます。溶接職人に関する資格は大きく分けて以下となります。

【初級】

  •  ガス溶接技能者
  •  アーク溶接作業者

【中級】

  •  アルミニウム溶接技能者
  •  溶接管理技術者

【上級】

  •  溶接管理技術者
  •  溶接作業指導者