
2020.03.06溶接topics
金属製土台などの製作に使われる鉄板加工ですが、個人レベルでも鉄板加工が可能だとすれば、DIYの幅が広がり趣味も充実します。
本記事では、鉄板加工を個人で行う方法やその概要を紹介します。必要な道具なども解説していますので、ぜひ参考にしてください。
鉄板加工とは、鉄板を切削したり曲げたりすることです。レーザー加工・曲げ加工・穴あけ加工・プレスブレーキなどを駆使し、金属板をひとつの製品に生まれ変わらせます。レーザー加工は、波線切断など複雑な形状の加工におすすめです。加工スピードと精度が高いので大量生産品に使えます。プレスブレーキは、L字曲げ・コの字曲げ・箱曲げなどの曲げ加工に効果的です。専用の3DCADシステムを用いて、高い精度の金属製品を作り上げます。
鉄板加工で作られる製品は、以下の通りです。
ここで紹介したものはごく一部です。薄い金属板を使った製品なら、ほぼすべての製品で鉄板加工が施されています。
鉄板加工は、本格的なものでなければ個人でも行えます。DIYで鉄板加工したいときは、ここで紹介する道具を揃えましょう。
鉄板を切断する道具は、手動なら金切りバサミ・金鋸(きんのこ)、電動ならグラインダーがおすすめです。
グラインダーは、切断用の円板が取り付けられた器具です。電源を入れると自動回転し、高速で鉄板を切削・研磨できます。動作スピードが非常に早い分、怪我もしやすいので扱いには十分注意しましょう。
薄い鉄板は、金切りバサミ・金鋸、スティック状の鉄棒はグラインダーで加工するとよいでしょう。
鉄板の接着には、鉄に使えるエポキシ樹脂接着剤・瞬間接着剤を使用します。
接着剤は、ホームセンターで1,000円~購入可能です。衝撃用など種類があるため、よく確認してから購入しましょう。
穴あけは、電気ドリルを用いて行います。個人で加工できるのは、厚さ2mmほどの鉄板までです。
それ以上になると、ボール盤などの高性能な器具が必要になります。電動ドリルは、ホームセンターで4,000~5,000円ほどで購入可能です。
値段が高くなるほど性能が高くなり、穴あけスピードや精度が向上します。非常に力強い動きをするので、怪我には十分注意しましょう。
鉄板の面取りには、グラインダーや鉄専用のやすりを用います。グラインダーや鉄専用のやすりは、どちらも数千円台から購入可能です。
グラインダーは非常にパワフルな動きをするため、取り扱いには十分注意しましょう。作業中は、金属片が飛び散るので、保護メガネも一緒に装着します。
鉄板の塗装は、研磨パッドやサンドペーパーなどで表面のカスを取り除いてから行います。錆止め塗料を塗り、乾くのをまってからサンドペーパーで表面を軽く研磨しましょう。
ここまで終わったら本塗りです。1回目が終わったら一度乾かし、もう一度塗って乾かしたら完成となります。作業中はマスキングペーパーで塗らない場所を保護しましょう。
鉄板を購入できるサイトはさまざまありますが、個人なら使いやすいサイトを選びましょう。ここでは、素人でも使いやすいサイトを厳選しました。
鉄板加工は、ねじ・金属製の大型部品・レンジ台・レンジフードなど、さまざまな製品に用いられています。
金属板を切削・曲げ加工するため、レーザー加工・曲げ加工・穴あけ加工・プレスブレーキなどの専門的なスキルが必要です。
しかし、個人でも道具さえ揃えれば十分行えます。
DIYで鉄板加工を行う際は、作業工程別に以下の道具を揃えましょう。
道具をしっかり揃え怪我に注意しながら、鉄板加工を楽しんでください。