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​溶接工に転職したい!仕事内容・資格・収入を詳しく解説

2020.07.20溶接topics

溶接工 転職

安定して高い収入を得たいと考えたときにおすすめの転職が溶接工。未経験や30代でも求人はあるのか、資格は必要なのか、手に職をつけると収入はどれくらいになるのかといった点が気になるところです。溶接工の具体的な仕事内容や必要な資格、実際の収入について解説します。 

 

溶接工とは? 

溶接工とは、熱や圧力を加えて複数の金属を接合する「溶接の職人」のことです。 

溶接には大まかに「融接・圧接・ろう接」の3つの種類があります。電気を使った「アーク溶接」やガスを使った「ガス溶接」などの融接、「スポット溶接」などの圧接、「ろう付け」などのろう接といった方法を駆使して金属を接合し、モノづくりの一端を担います 

 

溶接工が活躍する職場 

2015年(平成27年)の国勢調査によると「金属溶接・溶断従事者」は全国で17万7,100人の方が従事している職業です。 

溶接工というと工場のイメージが強いと思いますが、工場と一言で言っても様々な業種がありますし、さらには工場以外で活躍する溶接工も多いです。 

溶接工が活躍する職場の一例を上げてみました。 

  • 自動車製造 
  • 建築鉄骨製造 
  • 建築現場作業 
  • 造船業 
  • 家具製造 

 

溶接工は機械・自動車・建設・船舶など、さまざまな分野で活躍している職種です。 

 

溶接工の仕事内容は? 

これから溶接工に転職したいと考えている方にとって、気になるのは仕事内容ですよねそこで、ここからは溶接工として働く際の「仕事のコツ1日のスケジュール」について解説していきます 

 

仕事内容 

溶接工の勤務地は「一般機械の製造工場」と「建設・工事現場」に大きく分けられます。 

「工場」勤務する場合は時計やアクセサリーなどの精密機械や金型、家電、重電機、自動車の部品などを流れ作業で溶接する方法が一般的です。 

「現場」に勤務する場合は建築現場や造船所などで配管、建材(建築材料)、ガードレール、鉄道レール、船舶などを溶接します 

近年は工場でも現場でも、溶接ロボットを使う場合があ、作業の効率化が図られています 

 

転職して溶接工になりたい初心者には、工場でそれほど大きくない対象物を扱うのがおすすめです。 

溶接する対象物が大きくなりますが求人が多いのは自動車部品の溶接の仕事です 

溶接の方法はたくさんあり、溶接機もさまざまですが、それぞれの方法で作業工程に従ってきちんと溶接することが大切です。 

 

仕事のコツ 

初心者向けの溶接「アーク溶接」という方法があります未経験として溶接工として働き出したときに初めに習うのは、その「アーク溶接」でしょう 

「アーク溶接」は電極の電位差によって生じる「アーク放電」を利用して溶接する方法になります。「アーク溶接」には半自動・ティグ(TIG)・被覆(ひふく)などさまざま方法がありますが、一般的なのは「半自動アーク溶接」(半自動溶接)です。 

 

半自動溶接で使う「半自動溶接機」では「溶接材料」のワイヤーが自動で供給され、溶接は「溶接トーチ」(溶接ガン)を用いて手動で行います。 

アーク放電の「シールドガス」として使用されるのはアルゴンやCO2(二酸化炭素)。溶接トーチにはシールドガスに応じた「溶接棒」(電極棒)がついていて、アルミや鉄などの「母体」(溶接対象材料)を溶接します。この際、溶接棒と母体の距離の保ち方をつかむことが仕事のコツです。 

 

1日の仕事スケジュール 

勤務時間が8:30から17:00までの溶接工の1日の仕事スケジュールの一例です 

 

  • 8:30~9:00:ラジオ体操・朝礼・ミーティング・点検・清掃 
  • 9:00~12:00:業務 
  • 12:00~13:00:休憩 
  • 13:00~16:30:業務 
  • 16:30~17:00:点検・後片付け・終礼 

 

配管溶接工など勤務地が建設現場の場合は、会社に集合してから現場に向かうのが一般的です。建設現場では朝のミーティングで「TBM-KY」、つまり作業内容や段取りを話し合うTBM(ツールボックスミーティング)と危険の予想と指摘をするKY(危険予知訓練・危険予知活動)が行われます。 

 

溶接工に転職するために資格は必要? 

未経験でも溶接工として採用されることはありますが、実際に溶接工として働く場合は一般社団法人「日本溶接協会」(JWES)が認証・認定する専門の資格が必須です。 

大まかに「溶接技能者資格」や「溶接管理技術者資格」「溶接作業指導者資格」(WL)などがありますが、初心者向けは「溶接技能者資格」。そのなかでも対象材料と溶接方法によって資格の名称が細分化されているので、希望する求人募集において必要な資格を取得するようにしましょう。 

引用元:一般社団法人日本溶接協会 

 

手溶接(アーク溶接)技能者資格 

手溶接(アーク溶接)技能者資格の概要は下記になります。 

  • 対象材料: 炭素鋼
  • 溶接方法: 被覆アーク溶接
          ティグ溶接
          ティグ溶接と被覆アーク溶接との組合せ 

それぞれ「基本級」と「専門級」に分かれていて、「基本級」は溶接姿勢が「下向」のみ、「専門級」は「立向、横向、上向、水平・鉛直固定」です。さらに「試験材料の種類、厚さ区分」や「溶接継手の区分」「開先形状」「裏当て金」によっても「資格の種類記号」が細かく分かれています。 

 

手溶接(ガス溶接)技能者資格 

手溶接(アーク溶接)と同じく初心者におすすめの溶接技能者資格が手溶接(ガス溶接)です。 

  • 対象材料: 炭素鋼
  • 溶接方法: ガス溶接 

こちらも溶接姿勢が「下向」の「基本級」と、「立向、横向、上向、水平・鉛直固定」の「専門級」によって、それぞれ「資格の種類記号」が細分化されています。 

 

半自動溶接技能者資格 

半自動溶接技能者資格の概要は下記の通り。 

  • 対象材料: 炭素鋼
  • 溶接方法: マグ溶接
          ティグ溶接とマグ溶接との組合せ
          セルフシールドアーク溶接 

基本級または専門級という「資格の級別」に応じて「溶接姿勢」が決められていて、「試験材料」「溶接継手」「開先形状」「裏当て金」によって「資格の種類記号」が細分化されている点はアーク溶接やガス溶接と同じになります 

 

ステンレス鋼溶接技能者資格 

ステンレス鋼溶接技能者資格の概要は下記の通り。 

  • 対象材料: ステンレス鋼
  • 溶接方法: 被覆アーク溶接
          ティグ溶接
          ティグ溶接と被覆アーク溶接との組合せ
          ミグ溶接又はマグ溶接 

これまでの溶接技能者資格とは対象材料が異なりますが、「資格の級別」や「溶接姿勢」などによって細かく「資格の種類記号」が決まっている点は同じになります。 

 

溶接技能者資格の取得手順 

溶接技能者資格は今回ご紹介した以外にチタン溶接、プラスチック溶接、銀ろう付、すみ肉溶接、基礎杭溶接、石油工業溶接があります。 

希望する転職先がどの資格を必要としているのかを見極めて取得するようにしましょう。 

 

受験資格 

どの種類も基本級の受験資格は15歳以上かつ1か月以上の溶接技術習得者、専門級はさらに溶接技術習得3か月以上と基本級の資格取得となっています。 

アーク溶接・半自動溶接・ステンレス鋼溶接の場合は労働安全衛生法に基づく「アーク溶接等の特別教育」修了者が望ましく、ガス溶接の場合は「ガス溶接技能講習」修了者限定です。この2つの講習は一般社団法人「労働技能講習協会」が開催していて、学科1.5日、実技1.5日、計3日で受講できます。 

引用元:一般社団法人労働技能講習協会 

 

試験内容と手順 

今回ご紹介した資格のなかでガス溶接は学科試験がなく実技試験のみですが、それ以外は学科試験と実技試験(外観試験・曲げ試験)があります。 

受験申請窓口は日本溶接協会の各都道府県指定機関。受験申請書に必要事項を記入して試験日の35日前までに申し込みます。受験後2か月ほどで合否が通知され、45日以内に各都道府県指定機関で認証手続をすると「適格性証明書」が届くという流れです。 

 

資格の維持と更新 

溶接技能者資格の有効期限は1年なので、毎年サーベイランス手続き溶接技能者として資格認証された者が、認証要求事項を継続的に満たしていることを業務従事証明により確認することをすることによって資格が維持されます。また3年ごとに再評価試験を受験して更新する必要がある点にも注意が必要です。 

実際に転職してから資格を取得することが可能な場合もあるので、求人に応募する際に確認しましょう。 

 

溶接工の収入はどのくらい? 

溶接工の平均年収は約465万円、平均月収は約29万円です。 

 

  • 見習い溶接工 :年収300万円程度、月収20~25万円程度 
  • 中堅溶接工  :年収440~500万円程度、月収27~34万円程度 
  • ベテラン溶接工:年収650~800万円程度、月収40~50万円程度 

 

上記が溶接工の収入の目安になります。仕事内容によっても収入には幅があるので、必要な技術をしっかり身につけることでキャリアアップして高収入を得ることも可能な職業です。 

 

溶接工に転職したい!Q&A 

手に職をつけることができるため、溶接工に転職したいと考える方もいるものです。30代での求人応募、溶接工のやりがい、大変なこと、向いている人、未経験での転職といった、よくある質問に答えます。 

 

30代でも求人に応募できる? 

溶接技能者資格の受験資格が15歳以上なので、溶接工に対して体力勝負の若者が活躍しているイメージがあり、30代だと求人に応募できないのではないかと心配される方もいます。しかし、実際の求人では30代に限らず、20代から50代くらいまで募集していたり、60代やシニアも活躍中だったり、年齢層は幅広い職業になります。 

30代から始めて技術を積み重ねると、キャリアアップしながら長く働けるところがメリットです。 

 

溶接工のやりがいは? 

モノづくりの一端を担う溶接工のやりがいは、対象物がひとつのモノとして完成することです。完成までにはさまざまな工程があり、チームワークを発揮しながらの共同作業になります。 

同僚たちとの連帯感や絆を深めつつ、スケジュールどおりに高品質なモノに仕上げることで達成感を共有することが可能です。ひとつひとつ丁寧に溶接することが大きな結果へと結びつくところが溶接工のやりがいになります。 

 

溶接工に転職して大変なことは? 

溶接工の仕事は7.5時間や8時間勤務で残業がほとんどなく、あっても少しというところが多い業界です 

裏を返すと、長時間勤務ができないほど体力的にハードということです。コツをつかむと疲れが残りにくくなるものの、慣れるまでは体力的に大変な場合があります。 

 

溶接工に向いている人は? 

健康管理が得意な人は溶接工に向いています。心身ともに切り替えが上手だと疲れを引きずらず、溶接工として長く働くことが可能です。また手に職をつけることで安定した収入が得られるので、しっかりお金を稼ぎたいというモチベーションが高い人も溶接工に適しています。 

 

未経験者でも転職できる? 

溶接工は技術職なので、経験者のほうが優遇されます。ただし、実際の求人では30代や未経験者の転職を歓迎しているところがほとんどです。 

30代だから、未経験だからと気兼ねする必要はありません。未経験から始めて経験を積むことで長く働くことも可能です。 

 

まとめ 

溶接工に転職したいと考えている方にとって気になる仕事内容や必要な資格、収入について解説しました。熱や圧力などによって金属を接合する溶接にはさまざまな方法があり、取得するべき資格も多種多様です。 

 

資格取得前に受ける講座は初心者向けなら3日と短期間。どの資格が求人に適しているかを見極め、必要な資格を取得したいところです。溶接工は30代の未経験者でも転職可能、高収入で安定した職業なので、手に職をつけてしっかり稼ぎたい方は希望する求人の詳細を見てみましょう。 

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