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2020.06.22 溶接topics

溶接工に将来性はある?年収・仕事・現状など

目次

製造業の中でも長い歴史を持っており、重要な役割を担っているのが溶接工です。では溶接工とは一体どんな仕事をしているのでしょうか。溶接工を目指している人・溶接工への転職を考えている人は気になると思われる溶接工の仕事内容・年収・将来性」について紹介します。 

 

溶接工とは? 

溶接工とは、溶接(金属類を溶かして金属同士を接合すること)を仕事としている人を指します。自動車部品の溶接やアクセサリーの溶接がよく知られてますが鉄骨造などの大きな建物を作るときには欠かせない仕事で、人々の生活にはなくてはならない仕事の一つです。 

 

溶接工の歴史 

溶接工の歴史は紀元前3,000年前のヨーロッパから存在していたと言われており、紀元前1,400のエジプト王・ツタンカーメンの棺の中からも溶接の後が見られる鉄製の装飾品が見つかっており、世界中で昔から存在していた職業です 

日本でも弥生時代の銅鐸から溶接の跡が見つかっており、日本の溶接の歴史もかなり深いす。 

 

時代が進むにつれ溶接の技法進歩、ここ200年で一気に進歩しました。特に19世紀は溶接にとって大きな転換期となりました。 それまで火を使って行う溶接が一般的でしたが、1,880年頃に電気を使って生み出すアーク熱を利用した「アーク溶接法」を発明しました。 

 

電気を使う方法が生み出されたことで、さらに溶接の技術進歩が加速し、20世紀に入ると現在でも広く利用されているサブマージ溶接やティグ溶接などの方法がたくさん生み出されました。 

 

1,940年代から1,960年代には電子ビーム溶接やレーザ溶接法が開発され、溶接の品質が向上し安定した製品を作り出せるようになりました。さらに近年には圧力を使った溶接方法も開発されており、さらなる進歩を遂げています。 

 

技法の進化とともに手作業のみならず、ロボットでも溶接を行うようになってきています。大規模な工場などでは機械と手作業の仕事分担が行われるようになり、作業効率が一気に跳ね上がりました。 

 

溶接工の仕事内容 

溶接工の主な仕事は、金属同士を溶接し加工することです。 

複数の金属をつなぎ合わせ、部品を組み立てる物づくりの中でとても重要な役割を担っている仕事です。重いものを扱うことが多く、様々な体勢で作業をするので体力と筋力が大切になります。 

 

溶接工は溶接をする以外にも仕事があり、材料をどう加工するかの設計を考え、加工するのも溶接工の大事な仕事です。設計を考えたら、その形に合わせて鋼材を切断します。切断後はハンマーなどで鋼材を叩き、曲げたり伸ばしたりします。この過程を終えた後に溶接を行います。 

 

溶接後にも鋼材を磨塗装をするなど、最終的な仕上げも溶接工の仕事です。細かい作業も多いので細かい作業が好きな人には最適な仕事です。物づくりのほぼ全てを担っている溶接工は、高い技術が必要な仕事なので、しっかりとキャリアを積み技術を極めるとスペシャリストとなれる魅力的な仕事です。 

 

溶接工の年収 

厚生労働省の調査によると、溶接工の平均年収は2015466万円、2016年は412万円となっています。溶接工は火や熱などを使い、危険を伴う仕事でもあるので一般的な仕事よりは高めになっています。日本全体の年収平均値は約360万円なので、それと比べても高い数字です。 

 

溶接工はキャリアやスキルがものをいう世界なので、キャリアを高めていくと年収も上がっていきます。なので、将来的なことを考えると夢のある世界でもあります。 溶接工になりたての時は平均よりも低い約300万円ほどですが、ベテランの域になってくると600万 円以上の年収になることもあります。 

 

キャリアを積む以外にも、資格を持つことや、危険度の高い高層ビルなどで作業をする仕事では、給料がアップします。また、会社の規模でも年収が大きく変わっており、1,000人以上の企業では平均年収は503万円です。 

 

溶接工の現状

現在溶接工は高齢化しており、職人として働いている若者が少なくなっています。現在平均年齢は41 歳となっており、かなり高年齢化が進んでいます。溶接工になりたいと思い工場に入ってくる若者が少なくなっているので、今若者が工場に入ると非常に重宝されます。 

 

また、溶接工は職人技が必要になる職業なので、一人前になるまで非常に時間がかかります。一度スキルを身に付けると武器になりますが、そのスキルが身に付く前に溶接工への道を諦めてしまう人も多いです。 

 

溶接工の将来性は? 

紀元前からあった技術で、溶接技術の進化とともに物づくりが発展してきました。長い歴史を歩んでくる中で、一度も溶接がなくなることがなかったので、今後仕事がなくなる可能性は非常に低いです。 また一度技術を身に付けてしまうと、そのスキルが自らの武器となるので手に職を付けるという意味でも、職を失う可能性の低い仕事です。現在様々な仕事で機械化が進んでいる中でも溶接工は知識とスキルが大切な仕事なので、全ての仕事が機械に取られることはなく、安定した需要があります。 

 

機械の以外にも外国人が日本に進出してきており様々な工場で働いています。溶接工も例外ではありませんが、日本人は外国人に比べ細かい作業が得意です。溶接工は細かい作業が大事な仕事なので、 外国人に全ての職場を取られる心配もほとんどありません。これらのことを含め、溶接工は将来性がある仕事と言えます。 

 

まとめ 

溶接工は昔からある職業で、物づくりの重要な役割を担っている仕事の1つです。長年なくならなかった仕事ということもあり、需要も高く年収も日本の平均収入よりも高い職業です。 

 

現在高齢化が進んでおり、若者が少ないという現状を抱えている溶接工ですが、将来性がある仕事です。 

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