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溶接保護具って何がある? 溶接面、防じんマスクなどの機能も解説!

2024.02.01溶接topics

皆さんは溶接するのに必要な防具をいくつ知っていますか?

溶接時には強い光や火花がでます。また、溶接時は材料が高温になっており火傷の恐れもあるため、保護具がとても重要となります。溶接の際に着用する保護具には、保護する部位や用途によって様々な種類がありますが、ここでは溶接作業で必要となる代表的な保護具をご紹介します!

 

そもそも溶接とは?

溶接とは、金属および非鉄金属材料を一体化させるための手法の1つで、「2個以上の母材を接合される母材間に連続性があるように、熱・圧力またはその両方によって一体にする操作」のことをいいます。(日本産業規格 JIS Z3001-1)

溶接法の種類は、「①溶融溶接」「②圧接」「③ろう接」の3種類に大きく分類されます。

 

融 接

被溶接材料(母材)の溶接しようとする部分を加熱し母材のみか、または母材と溶加材(溶接棒など)を融合させて溶融金属を作ってこれを凝固させ接合する方法。機械的圧力は加えない。

 

圧 接

接合部へ機械的圧力を加えて行う溶接法。

 

ろう接

母材を溶融することなく、母材よりも低い融点を持った金属の溶加材(ろう)を溶融させて、毛細管現象を利用して接合面の間隙(すきま)にゆきわたらせて接合をする方法。硬ろうを用いるろう付と比較的融点の低い軟ろうを用いるはんだ付とがある。

 

溶接防具紹介

溶接面

「アーク光(あーくこう)」と呼ばれる溶接作業時に発生する強い光は、直接見てはいけません。アーク光には、目に見える光である「可視光」と、目に見えない光である「紫外放射(紫外線)」と「赤外放射(赤外線)」を含んでいます。アーク光を直接見てしまった場合、目の病気になるだけでなく皮膚の炎症も引き起こしてしまいます。

そのため、それらの有害な光から目や顔面を保護するための遮光フィルターを備え付けた溶接面が必要となります。

溶接面には種類があり、作業に適したものを使用する必要がありますが、今回は主な溶接面の種類をご紹介します。

 

手持ち型

面の下についた持ち手を片手で持ち使用します。

溶接面は遮光面に遮光ガラスを取り付けて作業することで、アーク光を遮光できるようになります。遮光ガラスには4~14番までの保護レベルがあり、それぞれ遮光度合いが異なるため、作業に合った遮光率を選びます。JIS規格準拠の遮光プレート(50×105mm)サイズのプレート差込窓が設けられており、遮光プレートに溶接のスパッタや汚れ、傷が付着するのを防ぐためにカバープレートを遮光プレートの外側にセットして使用します。溶接面の中では最も安価なタイプですが、両手を使用する溶接(例:TIG溶接)には使うことができません。

 

かぶり型

遮光プレートなどを設置して使うなど、仕組みは手持ち型と同じで、手で持たずに頭に直接かぶって使えるタイプの溶接面です。

簡易的な作りから値段が比較的手ごろなものが多くあります。また、両手を使用した溶接が可能になり、作業性も高くなります。ヘルメット型で顔全体も保護できるので肌へのダメージを抑えることもできます。

 

自動遮光溶接面

自動遮光溶接面は、光を検知するセンサーと液晶フィルターを搭載し、自動的に視界を変化させる機能があります。溶接の光が出ているときには暗く、溶接を止めたら明るくなるように自動で明るさが調節されます。機能や丈夫さ、安全性から値段は比較的高めのものが多くなりますが、安全面・性能の両面で優れており、DIYで溶接をする人にもおすすめの溶接面です。

 

防じんマスク

空気中に浮遊している粉じんやヒューム(溶接又は切断時の熱によって蒸発した物質が冷却されて固体となった微粒子)を口や鼻から吸いこまないようにする呼吸保護具のことです。防じんマスクは、使い捨て式と取替え式の2種類に大きく分かれています。防じんマスクを着用していたとしても換気ができる環境で作業するなど、規格があるので作業環境に合った種類を選んでください。労働安全衛生法などの法律で作業内容に即した防じんマスクの仕様が示されていますので、作業環境に合ったものを採用しているかどうか、チェックしてみましょう。

 

防じん機能を有する電動ファン付き呼吸用保護具

(P-PAPR 英語:Powered Air purifying Respirators)

ろ過式呼吸用保護具の一種ですが、携帯している「電動ファン」によって空気を吸引し、空気中の有害物質をフィルタ(または吸収缶)によって除去することで、着用者に清浄な空気を供給します。自分の肺で空気を吸引する防じんマスクより楽に呼吸をすることができ、外気の漏れが少ないため、防護率の高い呼吸保護具です。

 

エプロン

熱い火花で作業着に穴が開くことや、火傷を防ぐ役割をします。溶接作業では、溶けた金属が周囲に飛散します。その飛散物が粒状に固まったものを「スパッタ」といいます。

スパッタは高熱の金属の粒で、当然ながら当たってしまうと痛みや熱さを感じます。溶接作業は基本的に長袖長ズボンで行いますが、服に付いた場合には穴が開いてしまう恐れがあるため、エプロンは必要です。エプロンは、難燃素材(人工的に燃えにくい性質を持って作られた化学繊維)や綿素材のものが多くあります。これらの素材でつくられたエプロンは、火が燃え広がることを防ぐことができます。

 

溶接用手袋

溶接作業において、激しく飛び散る火花やスパッタ、熱せられた鋼材などを手で直接触ってしまうことによる火傷を防止するために使用します。手袋は、溶けにくく熱が伝わりにくい革製手袋が推奨されています。手首まで覆うことができるロングタイプの手袋の方が保護できるエリアが広く安全なためおすすめです。

 

足カバー

足カバーは溶接時の火花やスパッタなどの飛散物から、靴と足首を守ることができます。足のカバーは忘れがちですが、火花やスパッタは全方向に飛んでくるため忘れずに装着していただきたいと思います。こちらも溶接用手袋と同じく革製の他、帆布などの厚手の布、アラミド繊維などの難燃性の素材が含まれたものもあります。

 

その他の保護具と安全対策は?

遮光眼鏡

溶接によって放射される有害光線による目の障害防止の目的で使用する、眼鏡の形をした個人用遮光保護具で、「遮光メガネ」や「遮光レンズ」と呼ばれることもあります。まぶしさを軽減しつつもレンズは暗くならない点において、サングラスとは少し機能が異なります。

 

耳栓

大きな音を長時間聞き続けていると、心理的なストレスになるだけでなく、場合によっては食欲がなくなったり、血圧が上がったりするなど、身体にも悪影響が出てしまうことがあります。そのため、工場によっては耳栓の着用が義務付けられているところもありますが、反対に声掛けや目と耳での確認が必要な作業環境もありますので注意しましょう。

 

まとめ

いかがでしたか?

溶接作業では溶接ヒュームによる健康被害への対策など、安全に溶接作業が行われるよう、法律でさまざまなルールが設けられています。そして、作業者は安全でかつ快適に作業できる保護具を選ぶことが求められます。正しく保護具を着用し、作業に適した服装で安全に溶接作業を行いましょう。

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