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​溶接工はきついといわれる5つの理由は本当か?

2020.06.29溶接topics

溶接工はきつい?

溶接工として働きたいと考えている方、「溶接工の仕事はきつい!」と聞いたことがないですか?しかし、その評判は本当なのでしょうか? 

この記事では溶接工はきついとわれる5つの理由を取り上げ、真相に迫りました。溶接工の仕事内容にも触れていますのでぜひ参考にしてください。 

 

溶接工の仕事とは? 

熱や圧力を加えることによって金属を接合するのが溶接工の仕事です。自動車・家電・貴金属・時計などを工場で溶接したり、船舶・建物・配管などを現場で溶接したりします。 

電気を使う「アーク溶接」や「ガス溶接」、圧接の一種「スポット溶接」やろう接の一種「ろう付け」など多数の方法があり、一般社団法人「日本溶接協会」(JWES)による「溶接技能者資格」の取得が望ましい専門職です。 

 

さまざまなモノづくりを担う溶接工。扱う製品によって溶接の方法も作業工程も変わってきますが、一般的に設計を考え、必要な金属をそろえて切断・整形して溶接、塗装などの後処理を行うという流れになります。 

初心者でも見習い溶接工として採用され、中堅溶接工やベテラン溶接工へと昇格・昇給することが可能なところも魅力のひとつです。 

 

溶接工がきついといわれる5つの理由 

職場によって違いはあるものの、基本的に残業が少なく、安定した収入を得られることでも人気の溶接工。手に職をつけて努力を重ねることで高品質なモノづくりを任されるようになり、丁寧な仕事をすることで成果が認められ、昇格・昇給といった結果につながります。ただ、溶接工の仕事はきついという評判があることも事実です。 

なぜ溶接工の仕事はきついといわれるのか、5つの理由についてまとめました。 

 

理由.1 怪我をしやすい 

溶接工がかかりやすい職業病としては、まず「目を焼く」とか「目玉焼き」などと呼ばれている「電気性眼炎」が挙げられます。溶接時の光(紫外線)による目の表層角膜炎のことです。火花(鉄片)が「目に刺さる」という「角膜異物」(角膜鉄片異物)もありますが、どちらもサングラスではなくゴーグルをしっかりつけることで予防できます。 

 

軽い「火傷」や「打撲」は溶接工ならある程度は経験するものですが、防護服を確実に身に着け、経験を積むことで大きな怪我を防ぐことが可能です。「耳鳴り・難聴」も考えられますが、耳栓やイヤーマフをつけていれば大丈夫です。 

「じん肺」や「亜鉛中毒」「マンガン中毒」などは防じんマスクの着用で予防可能です。溶接工は怪我をしやすいというリスクは確かにあるものの、面倒くさがらず確実に作業服を身に着けるなど会社の安全基準に従って作業することで予防できることを覚えておきましょう。 

 

理由.2 肉体労働である 

溶接工の仕事がきついといわれる理由としては、肉体労働である点も考えられます。座りっぱなしのデスクワークで腰痛・肩こり・頭痛になる人もいますが、溶接工は立ち仕事でしゃがむ姿勢を続けたり、ある程度の重さがある道具や鋼材(金属の材料)を長時間持ち続けたりするものです。 

そのため足腰および手や腕に負担がかかり、腰痛・筋肉痛・腱鞘炎になるケースもあります。 

ただ、同じようにデスクワークをしても腰痛・肩こり・頭痛にならない人もいるように、溶接工の仕事も適切な姿勢で負担がかかりにくい道具や鋼材の持ち方をすると、肉体労働の大変さを軽減することが可能です。 

 

体が慣れるまでは人によってはきつい・つらい・辞めてしまいたいと感じることもあるものの、慣れてしまえばやはり安定した収入が魅力という考え方もあります。 

 

理由.3 体力が必要 

どのような職業でも健康管理をする必要がありますが、とくに溶接工は肉体労働なので体力にまったく自信がない人は残念ながら向いていません。最低限、立ちっぱなしや重いものを持つといった作業に耐え得るだけの体力が求められます。さらに、夏場は暑さとの闘いがあり、筋力的な強さ以外の体力も求められます。 

しかし近年はそんな環境に合うような労働環境が取られているので、以前よりも働きやすくなってきているようです。 

 

肉体労働を長時間続けると体への負担が大きくなるので、溶接工の仕事は基本的に残業が少なく、休憩時間もしっかり設けられています。定時に出勤し定時に退勤することで規則正しい生活のリズムをつくりやすく、オンとオフの切り替えによって体力の回復がスムーズになるものです。 

仕事に慣れるにしたがって体力の配分は自然と身につくものです 

10~20代の若い頃は問題がなくても、30代以降が不安という意見もありますが、50代、60代以上で現役の方がいる業界です。 

 

理由.4 根気と集中力が必要 

肉体労働の溶接工は体力さえあれば務まるかというとそうではありません。根気や集中力も重要な要素です。溶接工の仕事はモノづくりの一端を担い、チームワークを発揮して成し遂げることが多くなります。 

 

納期に間に合わせるために全体的なスケジュールが組まれているので、勤務時間に集中して根気強く作業を続けることが大切です。 

根気がなく集中力が欠けた状態だと作業工程に遅れが生じたり丁寧な作業ができなくなったりするなど、納期厳守と品質確保に支障をきたす恐れがあります。安全性が低下して、怪我をする危険性も高まるものです。 

 

どれほど体力や技術があっても飽きっぽく忍耐力がない人、気が散りやすく注意散漫な人にとってはきつい仕事やつらい職業となり、働き始めてもすぐに辞めてしまう原因になります。逆に根気よく集中することができれば溶接工を長く続けることが可能です。 

 

理由.5 スキルが必要な仕事 

体力や根気・集中力と併せて溶接工にとって必要なのがスキルです。溶接についての知識や技術がなければ仕事になりません。資格を取得していない状態でも見習い溶接工として採用されることはありますが、実際に仕事を続けるにあたっては講習を受けて資格を取得することが望ましい状況です。 

「日本溶接協会」による「溶接技能者資格」だけでも対象材料や溶接方法に応じてさまざまな種類があり、それぞれ基本級と専門級というレベルに分かれています。また1年ごとに資格維持の手続き、3年ごとに資格更新のための受験が必要です。 

 

こうした資格の流れでもわかるとおり、溶接工としてのスキルを身につけ、学び続けることが大切になります。肉体だけでなく頭を働かせる必要もあるため、溶接工の仕事がきつい・つらい・辞めてしまいたいと考える人もいるものです。

しかし勉強を続け、実績を積むことによってスキルが高まり、昇格・昇給につながる点に注目するとやりがいがある仕事になります。 

 

溶接工は本当にきついのか? 

きつい・つらいといわれる溶接工の仕事。なかには辞めてしまいたいと考える人もいるという話を耳にすることもあるものです。その理由を追究してみると怪我・肉体労働・体力・根気と集中力・スキルという5つのポイントが課題であることがわかりました。 

ただし、怪我は適切な作業服の着用によって防ぐことができます。頭と体の両方を駆使する仕事で体力・根気・集中力が必要なことは確かですが、多かれ少なかれどのような仕事でも求められる要素ばかりです。 

 

ハードな肉体労働という点に関しては一般的に残業が少なく、休憩がしっかり確保されているところで体力の回復を図ることができます。安定した収入を望むのであれば根気を養い、集中力やスキルを高めることも業務の一環です。 

溶接工がきついといわれる5つの理由すべてに対処法があるので、あとはどのように受け止めるか次第になります。どのような仕事でもきつい・つらい・辞めてしまいたいと感じる人はいるものです。むしろ向上心があれば5つの理由をクリアして、昇格・昇給しながら長く継続しやすい安定した職業と考えることができます。 

 

まとめ 

5つの理由を追究することによって、溶接工の仕事は本当にきついのかどうかについて解説しました。立ち仕事をつらいと感じるデスクワーカーが溶接工に転職した場合は、確かに辞めてしまいたいと感じる瞬間もあるはずです。逆に座りっぱなしの仕事のほうがきついと思う人もいます。 

考え方は人それぞれですが、5つの理由は克服できないものではありません。ベテラン溶接工として活躍する人が多い点を考慮すると、慣れることが大切になります。先入観に惑わされず、溶接工のメリットに目を向けて長く活躍してください。 

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