目次
皆さんは溶接を思い浮かべるとき、どんな光景を想像しますか?
暗い工場の中で飛び散る火花、大きな音、まぶしい光を思い浮かべる方も多いと思います。
溶接は、2つ以上の金属を高温で溶かし、つなぎ合わせる技術です。普段の生活ではなかなか見る機会がありませんが、溶接のときに出る「火花・光・音」には、きちんとした理由があります。
溶接にはさまざまな種類がありますが、この記事では、火花・光・音がなぜ起こるのかをやさしく解説します。
火花はなぜ飛ぶの?
溶接中に飛び散る火花は、高温で溶けた金属が小さな粒になって飛び出したものです。 この火花は「スパッタ」と呼ばれます。
溶接では、電気や熱の力によって金属を一瞬で高温の状態にします。すると金属はドロドロに溶けた液状態となります。

このとき、電極と母材の間に生じるアーク(放電)や、溶けた金属の動きが不安定になることで、溶けた金属がしずく状になって弾き飛ばされます。 飛び出した金属の粒は、空気中で一気に冷やされ、光を放ちながら固まります。これが、溶接時に見られる「火花」の正体です。
フライパンで熱した油がパチパチとはねる様子に少し似ていますが、溶接の場合は電気や熱の力によって金属そのものがはね飛んでいる点が大きな違いです。
溶接はなぜ「まぶしい光」が出るの?
溶接をしていると、目を開けていられないほどまぶしい光が出ます。
溶接では、電気やガスによる熱のエネルギーを使って金属を加熱します。その際、金属を加熱するために発生する放電や炎の光、さらに高温になった金属そのものが光を放つことで、強い光が生まれます。
また、溶接の光には、目に見える可視光だけでなく、目には見えない紫外線や赤外線も含まれています。特に紫外線は目に吸収されやすく、保護具をつけずに見てしまうと、目が痛くなったり、炎症を起こしたりする原因になります。そのため、溶接をするときは必ず溶接面と呼ばれる専用の保護具を使います。溶接面は、まぶしい光や有害な光から目を守り、安全に作業するために欠かせない道具です。
溶接をすると「音」が出るのはなぜ?
溶接中によく聞こえる「バチバチ」という音。
これは、金属を溶かす際に発生する放電や熱の影響によって生まれる音です。
溶接では、金属と金属の間にエネルギーを加えることで、空気や金属の状態が急激に変化します。 音は、空気の圧力が変化し、その変化が波として伝わることで聞こえます。溶接中には、放電の発生や電流の変動、溶けた金属の移動やスパッタの発生などが起こり、それに伴う圧力の変化や振動が音として伝わります。
また、溶けた金属の粒(スパッタ)がはじけるときにも小さな衝撃が生まれ、それが「バチバチ」という音の原因の一つになります。
まとめ
このように、溶接の火花・音・光には、すべて科学的な理由があります。 近年では、DIYとして金属加工や溶接に挑戦する方も増えてきました。しかし、溶接は高温の金属や強い光、火花が発生する作業であり、
・紫外線による目や皮膚へのダメージ
・火花(スパッタ)によるやけどや火災のリスク
・適切でない保護具の使用による事故
など、安全面に十分な注意が必要です。 特に、溶接時に発生する光には目に見えない紫外線も含まれており、正しい知識や装備がない状態でのDIYは思わぬケガにつながる可能性もあります。そのため、まずは安全な環境で、正しい方法を知ることが大切です。
溶接体験工房「アイアンプラネット」では、 ・DIYで溶接を行う際の安全な作業方法 ・火花や光への正しい対処法 ・適切な保護具を用意 など、初めての方でも分かりやすく学ぶことができます。 実際に鉄骨製作を行う企業が運営している体験施設のため、安全管理のポイントや作業のコツなど、DIYにも活かせる知識を直接知ることができます。
現在アイアンプラネットベースは全国に7基地ございます。
ご興味のある方は是非チェックしてみてください。