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影山鉄工所は1年前の2020年4月から社内でテレワーク制度を導入し今月で1年が経ちました。導入のときや導入後には様々な問題がありましたが、一つずつ乗り越えてきたおかげで現在はテレワークが会社の新しい働き方として定着しました。
今回は影山鉄工所でのテレワーク導入を影山鉄工所グループ内のICT担当会社「株式会社クラフト―チ」のK部長に1年間を振り返って話を聞いてみました。
テレワーク導入時の課題は山積み
コロナ前から新しい働き方として社内の一部でテレワーク導入の話が出ていましたが、コロナが大きなニュースになりだした2020年1月に社長の決断によりテレワーク導入に踏み切りました。工場勤務の方はテレワークは無理ですが、事務所勤務の人は全員テレワークの対象になりました。
最初に取り組んだのはパソコンとネットワーク環境の変更です。
テレワーク前までは社内でノートパソコンは3台だけでしたが、テレワークのために20台以上ノートパソコンを購入し、デスクトップパソコンをすべてノートパソコンに置き換えました。
2020年の4月は非常事態宣言が発令されて日本中でテレワークが増えてノートパソコンを仕入れるのに苦労しましたが、1月にはすでに発注をかけてあったので、苦労せずに手に入れることができました。
自宅で仕事をした場合に社外から社内のネットワークにつなげるためのVPN接続の設定や家庭にネット環境が無い人のためのポケットWi-Fiの貸し出しなどネットワーク環境も整備しました。
社内の説得に苦労
いろいろ苦労がありましたが、一番の苦労は社内の説得でした。今では影山鉄工所で当たり前の働き方になっているテレワークですが、導入前は社内でも反対する人もいて、出社したいという人も少なからずいました。
そういった方たちにコロナ禍に対応した職場環境のためのテレワーク導入といった理由を説明したり、社内規定の整備をするなどしてテレワークを実施することができました。
テレワーク開始後にも問題が
テレワーク開始後も順風満帆というわけではなくて、ネットワークがつながらないなどの小さな問題を一つずつ対応してクリアいきました。そのためにスラックで「リモートワークチャンネル」というものを作って、毎日上がってきた不具合に対応してPDCAを高速で回すことを挑戦しましたが、こちらは質問や不具合があまり上がって来なくて失敗しました(笑
影山鉄工所の働き方の未来
最終目標としては「事務所に来なければ仕事にならない」ということを無くしていきたいと思っています。従来は事務所とは「仕事をするために行かなければいけない場所」という概念がありましたが、今後は「仕事は好きな場所で出来て、事務所は社員が集まりたいときに集まる場所」という形に変えていきたいと思っています。
そのためにはまだまだ変えていかなければならないことも多いですが、一つずつ取り組んで面白い会社にしていきたいと思います。