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2026.03.31 溶接topics

鉄骨製造業とは?建物を支える仕事の役割と将来性

目次

鉄骨は、ビルや体育館、商業施設など、さまざまな建物の骨組みとして使われています。完成した建物の中に隠れてしまうことが多いため普段目にすることは少ないですが、建物の安全性や強度を支えています。人でいうと「骨」にあたる部分をつくる、とても重要な役割です。 こうした鉄骨を製作している業界が「鉄骨製造業」です。

鉄骨製造業には、建物の骨組みとなる鉄骨のほか、橋梁や設備に使用される鉄骨などさまざまな分野があります。本記事では、その中でも建物に使われる建築鉄骨に焦点を当て、鉄骨製造業の役割や、鉄骨が建物に必要とされる理由、求められる技術などについて分かりやすく解説します。

鉄骨製造業とは

鉄骨製造業とはどんな仕事?

鉄骨製造業とは、設計図に基づいて、柱や梁(はり)といった建物の骨組みとなる鉄骨をつくる仕事です。鉄を切ったり、つなぎ合わせたりしながら、建物を支えるための部材を製作していきます。

現在、国土交通大臣の認定を取得した鉄骨製作会社の工場は全国で1754か所あります。(2025年9月30日時点大臣認定取得工場 工場数一覧|株式会社全国鉄骨評価機構)また、鉄骨製作会社は5つのグレードに区分されており、それぞれのグレードに応じて使用できる鋼材や対応できる建物の規模に違いがあります。

鉄骨工場のグレードについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

<鉄骨工場のグレードとは?グレードについて徹底解説! - 株式会社影山鉄工所

 

鉄骨製造業の仕事内容(製造工程の流れ)

鉄骨が建物として完成するまでには、大きく分けて「設計」「工場での製作」「現場での組み立て」の3つの段階があります。

まず、設計図をもとに「施工図(せこうず)」を作成します。施工図とは、実際に工場で鉄骨を作るための詳細な図面で、部材の大きさや形状、接合方法などが細かく記載されています。 その後、この施工図に基づいて工場での製作が始まります。 鉄骨に使用される鋼材には、厚板やH形鋼、円形鋼管、角形鋼管などさまざまな種類があり、建物の用途に応じて使い分けられています。 切断や穴あけなど加工された部材は、組み立てて溶接することで一つの鉄骨の形になります。その後、寸法や溶接状態などの検査を行い、品質を確認したうえで建設現場へ出荷されます。

鉄骨工場の仕事の流れについて、さらに詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

鉄骨工場の仕事の流れを分かりやすく解説! - 株式会社影山鉄工所

 

鉄骨が建物に必要とされる理由

建物の構造にはさまざまな種類がありますが、なぜ鉄骨が建物の構造材として多く選ばれるのでしょうか。ここでは、鉄骨が建物に必要とされる主な理由について解説します。

 

地震に強い構造

日本は地震が多い国であり、建物には高い耐震性能が求められます。

鉄骨は粘り強さ(靭性)を持つ材料で、地震の揺れによる力を受けても折れにくく、エネルギーを吸収する性質があります。そのため、地震が発生した際に建物の倒壊を防ぐ構造をつくりやすく、日本の建築物では鉄骨造が多く採用されています。

鉄骨造では「耐震ブレース」と呼ばれる鋼材が使われることもあります。鉄骨造における耐震ブレースは、柱と梁の間を斜めに配置され、地震の横方向の力を分散させることで建物の変形を抑える役割を持ちます。

 

強度が高く大規模建築に適している

鉄は比較的加工がしやすく、非常に強度の高い材料であるため、高層ビルや大規模な建物など、大きな荷重がかかる建築にも適しています。

 

大きな空間をつくることができる

鉄骨造は強度が高いため、柱と柱の間隔を広く取ることができます。これにより、柱の少ない広い空間をつくることが可能になります。 例えば、工場やイベントホール、体育館などでは、大きな空間が必要になることが多くあります。鉄骨構造であれば、建物の用途に応じた自由度の高い空間づくりを実現することができます。

また、鉄骨は工場であらかじめ加工・製作されるため、現場での組み立て作業が効率化され、工期が短縮しやすいという特徴もあります。さらに、生産の効率化により、建物によってはコスト面でのメリットが期待できる場合もあります。

このように鉄骨構造は、広い空間を確保できるだけでなく、施工面やコスト面においてもメリットがあることから、多くの建物で採用されています。

 

鉄骨製造業に求められる技術

鉄骨製造業では、建物の骨組みとなる重要な部材を製作するため、その品質は建物の安全性に大きく関わります。高い技術力が求められるため、鉄骨製作の現場ではさまざまな専門技術が必要とされています。

溶接技術

鉄骨製作に欠かせないのが溶接技術です。溶接とは、金属同士を熱で溶かして接合する加工方法で、鉄骨の強度や安全性を左右する重要な工程です。そのため、鉄骨製造業では資格を持った溶接技能者が作業を行います。

溶接の資格は大きく分け、国家資格と民間資格の2種類があります。溶接の民間資格を認証・認定しているのは日本溶接協会です。 様々な資格がありますが、基本的なのは「溶接技能者資格」です。 溶接の資格を取得すると仕事の幅が広がったり、難易度の高い作業を任されたりするようになります。また、会社によっては細かく資格手当を設定している場合もあります。

 

図面を読み取る力

鉄骨製作では、設計図面を正確に読み取る力も重要です。

建物ごとに鉄骨の形状や寸法が異なるため、図面をもとに部材を加工し、組み立てていく必要があります。図面とは、それぞれの部材を詳細にわたって書いてある柱詳細図、梁詳細図、仕口詳細図、階段詳細図などのことを指します。図面を正しく読み取り、設計通りの製品を製作することが求められます。

 

精度と品質を守る管理技術

近年では建物の高層化や大規模化により、建物の骨組みである鉄骨に非常に高度な製作技術が要求されるようになってきました。

鉄骨製作では、ミリ単位の精度が求められます。わずかな誤差でも、現場での組み立てに影響が出てしまうからです。そのため、工場で加工した製品は必ず社内にて、溶接部分がしっかりくっついているか、寸法や外観などが図面通りになっているかという細かな検査を行います。また、検査結果は報告書として残します。

 

鉄骨製造業の現状と将来性

鉄骨製造業は、建物の安全を支える重要な産業ですが、業界にはいくつかの課題もあります。一方で、技術革新や働き方の変化により、新しい取り組みも進んでいます。ここでは、鉄骨製造業を取り巻く現状と今後について紹介します。

 

少子高齢化による人手不足

日本の建設業界では、少子高齢化による労働人口の減少が大きな課題となっています。

2025年版ものづくり白書(経済産業省ほか)によると、年々製造業就業者数は減少しており、34歳以下の若年就業者が約20年間で約125万人減少しました。こうした背景から、若い世代への技術継承や人材育成が、鉄骨製造業にとって重要となっています。

 

ICT化・デジタル技術の活用

近年ではCADなどの設計ソフトやデジタル管理システム、溶接ロボットの導入が進んでいます。こうした技術により、製作工程の効率化や品質管理の向上が図られています。

 

多様な人材の活躍

人手不足の中で、女性や外国人材など、これまで以上に幅広い人材が活躍できる環境づくりも進められています。設備改善や働き方改革により、誰もが働きやすい職場づくりを進める企業も増えています。

 

鉄骨製造業はこれからも必要とされる仕事

鉄骨製造業は、建物の骨組みをつくる仕事であり、社会インフラを支える重要な産業です。ビルや工場、商業施設などの建物は今後も建設され続けるため、鉄骨製造の需要がなくなることは考えにくいと言われています。 また、日本では地震に備えた建物の耐震化や、老朽化した建物の建て替えも進められています。こうした背景から、鉄骨製造業はこれからも社会に必要とされる仕事として、重要な役割を担い続けていくと考えられます。

 

影山鉄工所の取り組み

影山鉄工所は、1947 年に創業した静岡県に拠点を置く鉄骨製造業の会社です。2021年には国土交通大臣認定のHグレードに昇格しました。

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高い技術力と品質管理

これまで影山鉄工所は、地域からの信頼を積み重ねながら、公共施設の新築・改修・耐震補強工事など、さまざまな建築に関わってきました。近年では、免震鉄骨といった高難度の案件にも積極的に挑戦しています。

こうした対応を支えているのは、技術力の向上への取り組みです。社内では資格取得を推進し、多くの技術資格者を育成することで、安定した品質と幅広いニーズへの対応力を高めています。

また、安全で高品質な製品づくりには、働く環境の整備も欠かせません。影山鉄工所では、安全衛生委員会を中心に安全管理や5S活動を徹底しています。定期的な工場内の巡視を通じて、作業環境の安全面・衛生面を確認し、改善を重ねることで、安心して働ける職場づくりを進めています。

 

ICTやデジタル技術の活用

影山鉄工所では、全社員にビジネスチャットツールを導入し迅速な情報共有が可能になりました。 他にも、紙に記入し集計していた日報をスマホアプリ化し、記入の手間をなくしたり、QRコードを使った生産管理システムを開発することで業務の可視化を実現し製造工程の効率化に役立てたりしています。

 

多様な人材の活躍

少子高齢化が進む中、影山鉄工所では女性や外国人材を含む多様な人材が活躍できる環境づくりにも力を入れています。柔軟な勤務環境や作業施設の充実により、誰もが安心して働ける職場を実現しています。

鉄工所では珍しく、在宅ワークを導入しており、育児や介護、身体的な事情で家から出ることが困難な方の就労も可能にしています。また、業務後に利用できるシャワールームを事務所に設置するなど、どの職種でも男女が安心して働けるような環境を継続して整えています。さらに、定期的に研修を実施しており、個人のスキルアップにも尽力しています。

 

社会に貢献する取り組み

影山鉄工所は、地域や社会に貢献する取り組みも行っています。溶接体験工房「アイアンプラネットベースオブ沼津」を運営することで、地域の観光拠点としての役割を持つ持続可能な観光業や、社会科見学を通しものづくりの楽しさと文化を地域の子供達や社会に広げる活動をしています。

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このように影山鉄工所では、技術力・品質管理・ICT化・人材育成など、鉄骨製造業に求められる取り組みを総合的に行っています。これからも、建物の安全を支える重要な仕事として、社会に貢献し続けていきます。

鉄骨の加工先を新たに探している方、Hグレード認定工場の技術力を必要としている方は影山鉄工所までお気軽にご相談ください。 また、影山鉄工所では求人も募集しています。「これから鉄工所で働きたい!」「鉄工所の求人を探している!」という方は是非以下のリンクをチェックしてください。 ご応募お待ちしております。

採用情報はこちら↓

RECRUIT | 鉄人の創生物|影山鉄工所 (kageyama-co.jp)

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